前回の転生輪廻~その1~では、「この世は魂の修行場」だと、そして、これを信じていれば、大きな失敗も不遇な境遇も自分を成長させるための試練として受け止められる。そうすれば人生に必ず起こる苦難困難も、乗り越えていける。そしてそれは転生輪廻を信じる大きな恩恵です。そう書きました。
さて、本当にそうでしょうか?
もし自分を慰めるためだけに転生輪廻を信じるとしたら、少し滑稽ですよね。そこで私の体験をお話しします。それは「内観」です。
私は、55歳の時に「内観研修」に参加しました。その研修で、私は過去の辛い経験がすべて自分のためだったと、それらの経験にすべて意味があったのだと、分かったんです。
(内観の説明)
内観研修は7泊8日です。研修所に日曜日の昼過ぎに入り、次の日曜日の昼まで研修します。研修所では、まず携帯電話などの通信機器を預けます。よって、研修中は家族や会社への連絡は一切できません。また内観研修は個人で行いますので、他の研修生との交流は一切ありません。7泊8日の研修中に会話するのは、指導員の方だけです。勿論、研修所の外へも出られません。ですので、研修後に外の空気を吸った時の開放感はとても大きかったです。
研修は、朝5時起床。その後30分程の清掃の後、内観を行います。内観は1回が約2時間。これを1日に6回程度行います。内観の間は、内観のレクチャー、過去の体験者報告を記録音声で聞くことなどを行います。食事も3回、お風呂もあります。
内観は、自分のこれまでの人生を振り返ります。人生のすべてを一度に振り返ると散漫としてしまうので、時代を分けます。例えば、幼稚園前、幼稚園、小学校低学年、高学年、中学時代、高校時代、大学時代、社会人20代、30代、・・・と区切って振り返ります。その際、対象者を絞ります。例えば、母親、父親、妻、夫、子供、祖母、祖父、兄弟、友人、先生、会社の上司、同僚、などなどです。そして振り替える内容、即ち内観する内容は、①してもらったこと、②して返したこと、③迷惑かけたこと、の3つです。
例えば母親との中学時代では、①母親にしてもらったこと、②母親にして返したこと、③母親に迷惑をかけたこと、この3つを約2時間探します。このように内観は時代と対象者とを絞って行います。なので、7泊8日の研修だけでは、到底すべてのパターンを内観できません。でもすべてのパターンを内観する必要はありません。主要なのは母親と父親。ここを内観できれば、十分です。
私の場合、はじめの4日程は空回りでした。ただ4日目を過ぎた辺りから、いろいろと気づき始めました。最も嫌いだった祖母との関係、私が26歳で父を亡くしたことの意味、などなど。これまでの人生での辛い経験の意味が分かってきました。同時に「感謝の涙」も出てきました。
このように私は「内観研修」によって、自分の過去の辛い経験が、すべて自分のためだったと気づけました。つまり「人生には意味がある」です。辛い経験も苦難困難もすべては自分の魂の成長の糧。その気づきによって、私は「転生輪廻」を確信できました。
この話が皆さんの幸せに繋がれば幸いです。
以上(2026年5月12日)

